Hosumi's Lifelog

四十路おじさんがネットの海辺でぶつぶつ独り言をつぶやいているよ。

高島雄哉『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1』(ISBN:9784041131466)

2022年の冬は水星の魔女にどっぷりとハマってしまったので、第2期への期待とお布施やお礼の気持ちを込めて買いました。

ストーリー展開や登場人物のセリフはアニメーションと全く変わらず、小説版ならではのアレンジや脚色も無くて、アニメ本編の脚本を読んでいるような気持ちになる一冊でした。

文章量は多くも少なくも無く、読みながらアニメーション本編を再生すると、セリフや展開が読むペースとシンクロして、オーディオブックのような感じにもなる。

アニメ本編では、映像表現やキャラの表情や声音から視聴者が推察しなければならないような心情や出来事も文章で表現されているので本編の答え合わせになったり、脇役モビルスーツの名称や学籍番号の割り当て規則などのこまかな設定が補完されたりするので、ファンなら手に取って損は無い一冊だと思う。

 

この第一巻は、本編の「グエルのプライド」までと、オリジナルエピソードが収められている。

オリジナルエピソードでは、ミオリネの幼馴染にして元花婿だというユーシュラーという人物が登場する。状況的には、会社を設立する直前ぐらいの話なのかなー?どのようにストーリーが展開するのか少し楽しみ。

 

あとがきによると、著者は水星の魔女アニメ本編のSF考証を担当されている方らしいので、これからも続くオリジナルエピソードで世界観やキャラの解釈違いや本編との齟齬は起こらないと思いたい。